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日本映画大学で実践しているドキュメンタリー映像制作の作法

日本映画大学で実践しているドキュメンタリー映像制作の作法

日本映画大学で実践されている「映像制作」の方法論とは
2019年10月18日発売
B5変型判 240ページ
定価:本体2,000円+税
ISBN978-4-7683-1246-9

日本映画大学で実践されている
「映像制作」の方法論とは



日本映画界やテレビ制作業界に優秀な人材を幅広く輩出し続けている日本映画大学では「映像制作」をどうやって教えているのか? その方法論をドキュメンタリーコースを担当する安岡卓治教授(映画プロデューサー。『A』『A2』など多数)が解き明かしていく!

※本書は、月刊ビデオSALONにおける2年半にわたる連載に新規原稿を追加し、再構成したものです。



【主な内容】
●企画…最初の企画書~映画の種を自覚させること/取材調査が企画を育てる/作品の形を模索すること/「撮りたい」衝動を画にする~映像とことばの奥にあるもの/取材対象から何をどう伝えるのか?
●撮影…意図を持って撮影するための実習とは?/キャメラを身体化する/ワンポジション50ショット演習/納得いく画を撮るには作業設計が大切
●インタビュー…インタビューで対話を成立させる/インタビューの技術と作法/インタビューの撮影と編集/インタビュー作品 横の編集と縦の編集
●編集…カット表を作って映画の構造を分析してみよう/映画編集者、浦岡敬一さんのこと/素材シークエンスとカット表と粗編シークエンス/「見せ場」と「聞かせどころ」をどう生かすのか?/「ログライン」からストーリーテリングそしてプレゼンへ/「ナレーション」で逃げずに全体を組み立て直すこと
●作品…ドキュメンタリーの様々なかたち/多様なドキュメンタリー~想田和弘さんの「観察映画」 アジアの大学共同プロジェクト/広がる国際的な人材育成プロジェクト/佐藤真/今村昌平と土本典昭/中村高寛「ヨコハマメリー かつて白化粧の老娼婦がいた」/ 森達也と私『A』の現場で体験した感覚



【著者について】
◉安岡卓治
1954年生まれ。映画プロデューサー。
『沖縄のハルモニ-証言・従軍慰安婦-』(1979/山谷哲夫監督)に助監督・撮影・編集として、『ゆきゆきて、神軍』(88/原一男監督)に助監督として参加。88年以降、『追悼のざわめき』(88年/松井良彦監督)、『部屋 THE ROOM』(94/園子温度監督)、『白 THE WHITE』(99/平野勝之監督)など数々のインディペンデント映画をプロデュースする。『A』(98/森達也監督)、『A2』(2001/同前)では製作・撮影・編集を務め、『Little Birds イラク 戦火の家族たち』(05/綿井健陽監督)、『ガーダ パレスチナの詩』(06/古居みずえ監督)、『花と兵隊』(09/松林要樹)、『ただいま それぞれの居場所』(10/大宮浩一監督)などを製作・プロデュース、『パレスチナ1948・NAKBA』(08・広河隆一監督)ではプロデューサー・編集をつとめ、ドキュメンタリー映画を劇場公開へと導く。2011年の東日本大震災以降は、森達也、綿井健陽、松林要樹らと共同監督した『311』(2012/プサン国際映画祭「AND」ファンド受賞/山形国際ドキュメンタリー映画祭2011公式上映)をはじめ、『遺言 原発さえなければ』(2014/豊田直己、野田雅也共同監督/山形国際ドキュメンタリー映画祭2013公式上映)、『赤浜ロックンロール』(2015/小西晴子監督)など震災関連作品を編集もしくはプロデュース。日本映画大学教授として、若手ドキュメンタリー制作者の育成を続けている。
森達也との共著『A2』現代書館、森達也・綿井健陽・松林要樹との共著『311を撮る』岩波書店がある。




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