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だれも知らないレオ・レオーニ

だれも知らないレオ・レオーニ

「レオ・レオーニ」を知っていますか?
2020年8月31日発売
A5判 224ページ
定価:本体2,500円+税
ISBN978-4-7683-1348-0

「レオ・レオーニ」を知っていますか?

『あおくんときいろちゃん』『スイミー』『フレデリック』などの作品でだれもが知っている絵本作家、レオ・レオーニ。 意外にも絵本制作のはじまりは49歳と、早くはありません。彼の人生を紐解くと、さまざまな事実が浮かび上がります。
ユダヤ系の父とオランダ人の母との間に生まれ、叔父たちのクレーやシャガールなどのアートコレクションに囲まれ育ったこと。 大学で経済学を学ぶものの興味が持てず、映画やアート、グラフィックデザインなどのアーティストとして道を模索したこと。 ファシズムの台頭により亡命を余儀なくされ、たどり着いたアメリカでビジネス雑誌『Fortune』やオリヴェッティのアメリカ支店、MoMAやユネスコと仕事をし、グラフィックデザイナー、アートディレクターとして大成したこと。アレクサンダー・カルダーや親友のベン・シャーンに影響を受け、絵画や彫刻に取り組んだこと。 はじめての絵本『あおくんときいろちゃん』を出版以降、絵本の制作に真摯に取り組み、アートディレクター時代のレオに作品を持ち込んだことがきっかけで知り合ったエリック・カールにも後年絵本の制作を熱心に勧めたこと。
また、戦争や人種や性別による差別に反対し、平和を訴え、政治的な活動に参加する一面もありました。 本書には、それを裏付けるように近年の調査ではじめて発見された風刺画なども収録されています。
彼が生涯模索した「アーティスト」の姿とは、一体どんなものだったのでしょうか。

【目次】
はじめに……P.1
グラフィックデザインとイラストレーション……P.14
絵画と彫刻……P.98
絵本……P.164
誰も知らなかったレオ・レオーニ……P.214
年譜……P.216
あとがき 旅の終わりに……P.220

レオ・レオーニ(Leo Lionni)
1910年オランダのアムステルダム生まれ。
アーティスト、イラストレーター、グラフィックデザイナー、アートディレクター、絵本作家として、アメリカとヨーロッパで活躍。 孫とのやりとりをきっかけに1959年から絵本を作りはじめ、日本でも『あおくんときいろちゃん』(至光社)、『スイミー』や『フレデリック』(好学社)などの絵本で広く知られる。1999年イタリアのトスカーナで死去。
レオ・レオニとも表記される。

【著者について】
森泉文美(Moriizumi Ayami)
1963年東京都生まれ。1974年までニューヨークに育つ。
東京外国語大学イタリア語学科卒業。東京大学教養学部比較文化比較文学修士課程修了。
1988年にイタリア政府給費留学生として渡伊。ボローニャ大学文哲学部歴史学科卒業。
2002年から2009年ローマ大学東洋学部日本語日本文学学科非常勤。 1989年よりイタリア・ボローニャ国際絵本原画展のコーディネーターを務める。
ドキュメンタリー映像も制作。 1997年の「レオ・レオーニ展」でレオーニ氏という知己を得、写真の腕を絶賛される。
そのほか、日本のブルーノ・ムナーリ展、イエラ・マリ展などのコーディネート。 2009年には日本未来派の詩と音楽のコンサートを企画、ローマ日本文化会館で開催。
2017年イタリアの出版社エルセ『Memory Yōkai(妖怪メモリーカード)』編集。
児童の語学教育や日本文化普及のワークショップを実施。

松岡希代子(Matsuoka Kiyoko)
板橋区立美術館館長代理、女子美術大学非常勤講師。
1961年東京都生まれ。千葉大学大学院修了後、1986年より板橋区立美術館に学芸員として勤務。 1989年から「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を担当。また、レオ・レオーニをはじめ、瀬川康男、トミ・ウンゲラー、ブルーノ・ムナーリなどの絵本作家の全貌を解き明かす展覧会シリーズを展開中。 2017年から日本国内と韓国を巡回したインドの独立系出版社「タラブックス」の活動を紹介する展覧会の企画者でもある。 展覧会の企画運営のほか、ワークショップも積極的に行い、絵本作家の育成に努めている。
ボローニャやブラティスラヴァ(BIB)の国際絵本原画展の審査員を務めるほか、2010年スイスに本部を置く国際児童図書評議会(IBBY)の国際理事に選出され、2013年度はIBBY朝日国際児童図書普及賞審査委員長を務める。

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