イメージ:第164回 荒井良二の審査

絵本作家/イラストレーターの荒井良二さんによる第164回の審査が12月3日に行われました。
その結果を報告します。応募人数約700人,応募点数約2,200点。

ご自身もチョイス年度賞を受賞していて、今回2度目の審査となる荒井良二さん。
「あーなんだか懐かしいなぁ、この感じ」と笑顔で審査を開始しました。

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笑顔でスタート!

第一次選考では作品を「良い」「分からない(後でじっくり検討)」「残念!」の3パターンに分けてジャッジして行きました。

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このように見ているのです。

前半は「良い」作品がなく、「分からない」作品が数点出たばかりで編集部は内心ハラハラ。
半分を過ぎたあたりで、ようやく「良い」作品が表れ始めました。

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作品を手に取りながら……。

「1点だけの応募じゃ、判断しづらいよね」
「絵の見せ方をもう少し考えた方がいいのに」
「なんだか鹿を描いている人が多いね。鹿禁止!(笑)」
「うーん、もっと突き抜けた絵を描いて欲しいなぁ」

多くのコメントを残しながら第一次選考が終了。1/20程度に厳選されました。

小休憩を挟んで第2次選考を開始。点数がかなり絞られたので、実質最終選考となりました。
机の上に作家単位で作品を並べて、入選候補とそうでないものを選り分けて行きます。

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何度も入れ替わりました。

早い段階で1度入選と準入選が決まりました。しかし、再び全体を見直したら気持ちに変化があった様子で、選外となった作品が復活したり、入選と準入選が激しく入れ替わったりしました。

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やっぱり復活させよう。

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うーん、誰にしようかなぁ。

審査が終了したのは、開始から約5時間後。
全てを終えた荒井さんに感想を伺いました。

「簡単にさらっと描いている作品が多い気がしたね。リアルな絵とか、もうちょっと技術力のある作品が見たかったな。前に審査した時(1997年)の方が、絵に迫力があった気がする」

今回荒井さんが選んだ作品は1月27発売号に掲載します。お楽しみに!

審査結果

入選

若松哲也(埼玉県)
後藤美月、志水 洋、瀬島志保子、マツヤマ・アキオ、ミロコマチコ(東京都)
吉村桂子(滋賀県)
島田麻衣、中川貴雄(大阪府)
松栄舞子(兵庫県)

準入選

大澤知子、コグレチエコ、米原 薫、米山夏子(東京都)
海谷泰水(千葉県)
ニシワキタダシ(大阪府)

最終選考まで残った人々

阪口岳夫(埼玉県)
岸野衣里子、酒井亮平、タカダ緑里、武政 諒、福田 寛、松倉香子(東京都)
なかざわきえ、本田あまね(神奈川県)
宮崎千絵(イギリス)


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