イメージ:第215回ザ・チョイス 小田島等さんの審査

第215回ザ・チョイス 小田島等さんの審査

イラストレーター・デザイナーの小田島等さんよる審査が2020年5月27日に行われました。応募者は約250名、応募点数はおよそ1,000点です。その審査の様子と結果をレポートします。

サニーデイ・サービスやシャムキャッツなど多くのアーティストのジャケットワークを手がけている小田島等さん。実は小田島さんご自身が、第53回ザ・チョイス(スージー甘金さんの審査)の入選者でもあります。30年の時を経て、次は初めて審査員の立場で臨むザ・チョイス。審査員、スタッフ含めて全員がマスクと手袋を着用し、会議室の窓とドアを開け放ったいつもとは異なる雰囲気のなか、審査が始まります。

1次審査は全作品をチェックし「残す」「残さない」の判断をしていきます。応募票の情報は見ず、作品が目の前に並んだら即座にジャッジ。この場で、小田島さんに迷う様子はまったく見られません。曰く「湯村輝彦・瞬間パッパ方式」(作品のエナジーを瞬間的に読み取る)で、30分ほどですべてに目をとおし、応募者を一気に3分の1以下に絞りました。

休憩を挟んだ後、2次審査がスタート。判断のスピードは変わらずですが、「残さない……。うーん、やっぱり気になる」と幾度か判断の変更をする場面も。また「この人、かっこいいよね」「これ好きだな」と作品との再会を喜ぶ姿も見られました。最初にぐっと数を絞ったため、1次とは異なり、で候補から外れたのは10名ほど。多くの応募者が次へと駒を進めます。


小田島1

小田島2

続いて、残すところ60名程になった候補者の作品を、机の上に並べて審査していきます。ずらりと並んだ作品のなかから、まずは入選10名を決めることに。すでに入選者には目星を付けていた様子の小田島さん。ここまでの審査と同じく、迷わずに「入選」と書かれた札を作品の上に置いていきます。同様に、準入選6名についても同様に訳なく小田島さんの審査は終了。……かと思いましたが、これでは終わりません。最後に改めて全体のバランスの検討していきます。何点かの作品について、入選と準入選、準入選と最終選考をトレードし最終決定となりました。

小田島さんは候補者決定後も、デザイナー的な視点で掲載作品やその組み合わせについて慎重に吟味されていました。果たして、どのような作品が選ばれているのでしょうか。

小田島等さんの詳しい審査評、そして気になる今回の入選作品は、2020年7月18日発売のイラストレーションNo.226に掲載致します。 審査結果は、以下のとおりです。

入選▼

●小山萌江、塚本暁宣(埼玉県)

●鈴木ひょっとこ、ユキオ“K”ソリッド、早瀬とび、OCO、大河紀、しまだたかひろ(東京都)

●野本雄一郎(神奈川県)●ヨシカワエリコ(愛知県)

準入選▼

●田辺俊輔、三田圭介、POTE、寺門朋代、マナベレオ(東京都)●鈴木麻理(神奈川県)

最終選考まで残った方々▼

LU/Yoshiaki Shinbo(群馬県)門脇久美子(埼玉県)渡辺由美、ヤギエツコ(東京都)

オサジマケイコ(神奈川県)前田登志春(大阪府)Mayumi Sun、厚田すず(兵庫県)


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