「撮影会の女神さま」File.035福田 蘭
撮影会のモデルとして活躍する「女神さま」を紹介!
File.035福田 蘭
★今月のゲストは福田蘭さん!
--「蘭ちゃん」でいい?
蘭:「はい。…ただ『らんらん』って呼ばれてます」
--あ、らんらんって呼んだ方がいいですね。
蘭:「はい」
--じゃあ、らんらんで。
蘭:「はい。お願いします」
--らんらんはフォトテクニックデジタル10月号の読者投稿ギャラリーにモデルとして2作品載ってますよね?
蘭:「はい」
--それ以前も載ったことあるのかな?
蘭:「何回か」
--何回ぐらい?
蘭:「何回だろう…」
--もう数え切られないぐらい載ってる?
蘭:「はい…数えられますけどね(笑)。数えれば数えられます」
--慣れたもんっていう感じ?
蘭:「いやいや、いやいや。毎回うれしいです」
--でも、やっぱり初めて載った時は一番うれしかったんじゃない?
蘭:「はじめは全然知らなくて、私、ポートレートっていうものを何か知らないで、友だちに誘われて始めたので、はじめ載った時とか、何のことだろうみたいな感じだったんですよ。それで…」
--ポートレート知らないで始めたってのはどういうことなの?
蘭:「学校の友だちがやってて、それで写真を見せてもらって、いいな、いいなって言って、初めよくわからないで、やってみる? って言われて、それでやってみなよって誘われて、その、オレンジフォトのサイトを教えてもらって始めたんですけど。かわいい写真を撮るのかなって思ってて」
--ああ、かわいい写真を撮るだけなのかなって思ってたってこと? そういう雑誌とかに投稿されてるとか、そういうところまでは知らなかった。
蘭:「はい。というか、何かそういうポスターっぽいのを作って、どっかに貼られるのかな…」
--それも割とずうずうしい考え方だな(笑)。
蘭:「何だろう、本当に、私全然わかってなかったですよね、最初」
--おうちの方とかも掲載されたりしてるの知ってるの?
蘭:「はい。何かもう、おばあちゃんの部屋、私の写真展みたいになってます」
--あ、そうなの。それは、撮った人からもらった写真とか。
蘭:「はい」
--どんなのをもらうの? プリント?
蘭:「このぐらいのサイズも頂いたり」
--A4大のプリントね。
蘭:「とか、こうやって、こういう」
--ポケットアルバムにサービス判を(ゼスチャーゲームみたい)。で、おばあちゃんの部屋には、そういうコーナーが。
蘭:「はい」
--おばあちゃん孝行だ。
蘭:「お父さんには言ってないんですけどね」
--え、お父さんに言ってないの?
蘭:「お父さんには言ってないです」
--…何を?
蘭:「その、モデルをやってることを」
--モデルやってること言ってないの?
蘭:「はい」
--はて。インターネットとかでバレちゃうでしょ。あれ、これうちの娘じゃないのか? って…。
蘭:「そんな、そんな、有名じゃないですよ」
--でも写真出てるじゃない。お母さんは知ってるんだよね?
蘭:「はい」
--そしたらお父さんも知ってるだろうね。
蘭:「そうか」
--お母さんがそっと教えてて、実は知らないふりしてるとかじゃないの。何で、お父さんには言わないの?
蘭:「何か…」
--そういうのはあんまり、好きじゃないってこと?
蘭:「いや、そうじゃないと思うんですけど、結構まじめ…何だろう…ちょっと恥ずかしいです、言うのが」
--気恥ずかしいんだ、モデルやってるってお父さんに言うのが。
蘭:「はい。すごい仲いいんですけど」
--撮影会モデルはいつからやってるの?
蘭:「去年の5月です」
--始めて1年4カ月ぐらいってことですね?
蘭:「はい」
--どのくらいの頻度で。
蘭:「月に3回ぐらい」
--個撮?
蘭:「1日はスタジオで団体1枠と個撮2枠、あとの2日間は外で4枠、で3日間」
--スタジオで撮るのと、外で撮るのどっちが好きなの?
蘭:「両方好きです。初めはスタジオが好きだったんです。スタジオの方がきれいに写りそうな感じだったので。でも今は外も好きです。外だといろいろなバリエーションがあって結構楽しい」
--「スタジオの方がきれいに写りそうだ」とか、友だちに誘われた時も「かわいい写真を撮ってくれるんじゃないか」とか、つまり「私をかわいく撮ってよ」っていうのがポイントなのよね。
蘭:「何かそういうのに憧れてましたね」
--一応必ず訊くようにしてるんだけど(笑)、私、かわいいな、きれいだなって思う?
蘭:「でもそれ絶対、自分のことかわいいと思ってないと、私だったらカメラの前で笑えないです」
--かわいいと思ったり、きれいと思うことで、さらにかわいくなったり、きれいになったりするということもあるだろうし…?
蘭:「そうなんです。ないかもしれないけど(笑)。…ちょっと恥ずかしい話なんですけど、小学校5年生ぐらいまで、私が世界で一番かわいいと思ってたんですよ」
--えらいぞ、らんらん!
蘭:「何かもうずっと、おばあちゃんとか親にかわいい、かわいいって言われてたから、あ、私かわいいんだって思ってたんですけど、だんだんと、ああ、上がいるんだっていうのを」
--小学校5年で「私かわいい」って思ってたっていうことは、クラスでも結構、目立つ存在だった?
蘭:「普通」
--あれ、普通なの?
蘭:「でも学校大好きでした(笑)」
--私はこのクラスの中でも相当かわいいわね、みたいな感じだったんでしょ?
蘭:「思いながらも、あの子かわいいとかも思いましたけどね」
--でも私の方が…(しつこい)。
蘭:「そういうの多分、女の子みんなありますよ」
--ああ、そうなの。へえ。で、ご出身は?
蘭:「神奈川県の田舎の方。そんなにすごい田舎ってわけじゃない…」
--今おいくつでしたっけ。
蘭:「二十歳になったばかりです」
--じゃあ、お酒飲めるんだ。
蘭:「オレンジフォトの忘年会では、いつも1人だけソフトドリンクだったんですけど、やっとお酒が飲めるようになりました」
--とすると撮影会に出始めたのは18歳?
蘭:「はい」
--中学、高校の頃は何やってたの?
蘭:「中学の時は部活頑張って、高校の時は普通にアルバイトしてました」
--部活は何やってたの?
蘭:「バドミントンです」
--うまい?
蘭:「強かったですよ。県大会行きました」
--神奈川県大会?
蘭:「はい」
--レベル高そう。
蘭:「でも県大会では、すぐに挫折を味わいましたけど」
--シングルス?
蘭:「シングルスです。なぜわかったんですか」
--適当に言いました(笑)。
蘭:「…っぽくないですか、私」
--っぽくない…かどうかすらわかんない、そこまでは。
蘭:「わかんないですよね(笑)」
--シングルスだと自分との闘いみたいなところもあるよね、特に疲れてくるとさ。
蘭:「泣きながら試合したこととかも」
--ジュース、ジュースって続くと、気持ち的に負けた方が終わりとかね。
蘭:「そうですね」
--でも、県大会も行ったぐらいなのに、高校でやらなかったの?
蘭:「やらなかったです」
--なぜ?
蘭:「は、バイトがしたかった」
--バイトがしたかった?(笑)
蘭:「バイトに憧れてたので、何かレジとかやったり…お店屋さんに憧れてたんです。喫茶店とかでこうやって出したり」
--レジ打ちしたり、おつり出したりね。
蘭:「はい」
--それは“かわいいお店で”という条件がつくとか。
蘭:「いや、普通に」
--普通の…喫茶店?
蘭:「はい、そうです」
--ウエイトレス。
蘭:「自営業のお店のお手伝いって感じの」
--チェーン店とかではなくね。
蘭:「はい。だから、キッチン、お皿洗い、ホール、全部…レジも」
--一通り全部こなさなきゃならないんだ。
蘭:「はい」
--え、キッチン?
蘭:「注文うかがって、作って、出すみたいな」
--作って…らんらんが作って?
蘭:「はい。でもサンドウイッチとかですよ」
--料理は得意だったり?
蘭:「は、好きです」
--得意ってほどではない?
蘭:「得意です」
--じゃあ、和食とかもいける?
蘭:「はい」
--肉じゃがとか…。
蘭:「はい」
--食べさせたことある、誰かに?
蘭:「うち兄弟が上下男の子なので、よく作ってます」
--じゃあ兄弟がおいしいおいしいって言ってくれると。
蘭:「はい。優しいから多分、どっちにしろおいしいって言ってくれるんじゃないかって思う時もあるんですけど」
--学校にお弁当作っていくとか。
蘭:「はい。自分で作る時は、弟のとかも一緒に作っちゃいますよ」
--情報によると、魚さばけるらしいですね、あなた。
蘭:「魚は小学校の時からさばけます」
--なにい!? 神奈川出身って、漁港にでも近いのか?
蘭:「はい、兄の友だちが漁師だったり、あと知り合いに漁師が多いので、はい」
--じゃあ新鮮なのが来るわけだ。
蘭:「はい。釣りに連れていってもらってとか」
--魚をさばくのは、誰に習ったの?
蘭:「おばあちゃんに教えてもらいました」
--あ、先ほど話に出たおばあちゃん。で、刺身とか作っちゃったりするわけ?
蘭:「はい」
--料理が好きで、魚もさばけるくらいなら、その腕を何かに活かすつもりはなかったんだ?
蘭:「パティシエとかも憧れてたんですけど、やっぱり趣味でやりたいなと思って」
--あ、趣味なの、料理?
蘭:「はい。テスト期間中とか、すごいストレスたまるじゃないですか。そういう時とかも、急にお菓子作って寝るとか」
--作って寝る(笑)。作ったやつはどうするの、自分で食べるの?
蘭:「みんなで食べます。高校の時とか、学校に持っていって、『私が作ったの』って言うの大好きでした(笑)」
--クラスの子たちに、手作りのお菓子をあげるんだ?
蘭:「はい」
--女王様な感じで…?
蘭:「そういうわけではないです」
--(笑)。結構、頻繁に持っていってた?
蘭:「気が向いた時だけですけど」
--らんらんのお菓子、食べたいって言う人もいたりとか?
蘭:「しつこく言われると、ちょっといやになっちゃうんですよ。あれちょうだい、あれちょうだいみたいになると、えーって。作らされるのはいやなんですよ」
--気分屋さんだこと(笑)。テスト前は突然、お菓子づくりの衝動が目覚めるんだ。
蘭:「はい。テスト期間中は私のお菓子が増えるっていう」
--テスト期間中にお菓子作ってたらまずいけどね、基本的に。
蘭:「高校の時は、そんなに勉強してなかったんで(笑)」
--いつ勉強してたの、じゃあ。
蘭:「今ですね!」
--今は?
蘭:「保育関係の専門学校です。今ちょうど実習期間中なので、先生やってます」
--今、先生やってるの?
蘭:「実習でですけど」
--目指してるのは保育士?
蘭:「保育士と幼稚園教諭。2つ。ここへ来る時も、2人、園児に会いました」
--じゃあ、「先生」とか言われるんだ。
蘭:「はい。外で会うと、抱きつけないじゃないですか。もうギューッとしたくなる(笑)」
--子供が好きなんだ?
蘭:「はい」
--撮影会のモデルは、いずれやめちゃうの?
蘭:「は、それが今悩みどころなんですよ。続けたいんですよね」
--続ける道もあるの?
蘭:「何て言うんだろう。担任を持つとかじゃなくて、病気の子供のお世話をするところとか、そういうところだと泊まりとかなんですよ。だから空いてる日ができるんですよ」
--空いてる日に、モデルすると…それは難しそう。
蘭:「やりたいなって思うんですけど、でも、そういうのって許されないんじゃないかなと思って」
--うーん…。でも、そうやって悩むぐらい撮影会のモデルも続けたいと。
蘭:「もう大好きです」
--決断のタイムリミットは迫ってるね。もっと早くから撮影会モデル始めればよかったね?
蘭:「いや、多分全然できないです。高校生とかだったら、私は。もうほんと子供だったので。『ママ、ママ』みたいな」
--そりゃ大げさだろう(笑)。まあ、お菓子作って寝ちゃうぐらいな感じで。
蘭:「ほんとに、全然」
--撮影会モデルを始めた当初は、どうだったの?
蘭:「『え、あたし? あたしにカメラが向けられてる?』みたいな」
--舞い上がってたの?
蘭:「『いいの?』みたいな、『あたしで、あたしこのセットに入っていいの?』みたいな感じ(笑)」
--ああ、スタジオで。
蘭:「はい。『え、こんなかわいいとこ入っていいの?』みたいな感じで」
--それはむしろ楽しいってことだね。
蘭:「もう、はい。うれしかったですよ(笑)」
--その、セットはどんな感じだったわけ?
蘭:「壁も調度品もピンクのスタジオ」
--ピンクのところにポンって入って…。
蘭:「はい。『こんなかわいいところに、田舎っぺの私が?』みたいな」
--田舎っペって…。でもまあ、むしろ緊張とかしてなかったって感じだね。
蘭:「はい。全然」
--うれしくて、撮られてるのを忘れてるぐらい?
蘭:「はい。…いや、撮られてるの、忘れはしないですよね。撮られてんだから(笑)」
--(笑)。忘れるわけがないわな、普通。
蘭:「あ、でも、どのタイミングで目を開けていればいいんだろうとか、そういうの全然わかんなかったです」
--ああ。
蘭:「あと、カメラの、こうレンズって、中に丸が何個かあって、あれのどこを見るんだろうみたいな。よくわかんない」
--らんらん、面白い…(笑)。丸が何個か…、でも、どっちみち真ん中だろう、普通(笑)。
蘭:「え、だけど、緊張するとそういうのって、何か舞い上がってる時とか、そういうの冷静に考えられないじゃないですか」
--あー、じゃあそれなりに舞い上がってはいたのね。
蘭:「はい」
--撮影会にはすぐに慣れたの?
蘭:「はい。でも、外の撮影は初めのうち、『あ、こんなに人が見てるとこでやるんだ』みたい感じだったんですけど…」
--人の目がちょっと気になった?
蘭:「初めのうちは。でも、だんだん楽しくなっちゃって。今じゃもっと気にしろよってぐらい(笑)」
--気にしろよってぐらいなの?
蘭:「全然気にならなくなっちゃいました。地元の知り合いに会うこととかないので、全然」
--ショーウインドウとか見てて、「あ、この服着たら、私またさらにかわいいかも」とかないの?
蘭:「あ、今日もそれやっちゃったんですけど」
--家出る時は違う服着てたの?
蘭:「来る途中で着替えちゃいました。あ、やっぱりこっちの方がいいって思って。買って、スタジオで着替えてきました」
--あ、そうなんだ。またタイムリーな(笑)。
蘭:「スタジオの撮影の時とか本当に優柔不断なので、これもいい、あれもいい、こっちもいいってなっちゃって、キャリーバッグ引いてきます。もう“そんときの気分で決めよ”みたいな」
--個撮の時は、カメラマンさんのリクエストもあるんじゃないの?
蘭:「個撮の時は、5つ出して、『この中から選んでください』って感じなので、はい」
--今日はお店でみて、すぱっと決まったと。
蘭:「はい。全部買っちゃいました。靴も」
--え、ほんと?
蘭:「はい」
--掲載写真、ウェストショットだったらごめんね(笑)。
蘭:「え、あ、全然いいですよ。自分の気分の問題なので」
--着たいと思うものを着たら気分も盛り上がるという。
蘭:「はい。一度、『あ、これだめだ』と思っちゃうと、何かもうこうなっちゃう(テンションさげさげゼスチャー)から、だったら着替えて盛り上げなきゃみたいな」
--重要なんだね、その日の衣装は。
蘭:「はい」
--普段から着るものにはこだわってるの?
蘭:「あ、普段は全然気にしてないですよ」
--あれ?(笑)
蘭:「はい」
--ジャージとか…?(笑)
蘭:「は、先生やってる時はジャージですね」
--ジャージで、漁船の横をこう歩いてるとか。
蘭:「どんなイメージですか!(笑)ジャージで先生やってますよ。ジャージですっぴんで髪を1本に結んで。だから、お化粧したのも久しぶりって感じです(笑)」
--あ、そうなんだ。
蘭:「最近なんて撮影会の時しか、お化粧しないです」
--ふうん。実習の子供たちに、「先生はね、雑誌に出てるのよ」とかって言わないの?
蘭:「言わないです(笑)。子供って人の話聞くより自分のこと話したいって感じなんで」
--中にはませた子とかが、「先生かわいい」とか言うでしょ?
蘭:「『先生と結婚する』とか言いますよ。だから『うん? 大きくなったらね』とか。あと、昨日とか3回ぐらいチューされましたよ」
--それもまた積極的な(笑)。
蘭:「たまに付きますけどね、鼻水(笑)。子供なら許せるって感じ」
--そりゃ“大きなお友だち”とかの鼻水とかはやだろうね。
蘭:「大きな…はさておき、保育園にいると、『あ、今の撮りたいな』って時があって」
--え? 何を撮りたいの?
蘭:「子供」
--あ、らんらんが子供を。
蘭:「はい」
--写真はやってるの?
蘭:「やってないです。でも、撮りたいってこういう感じなのかなって…。幼稚園の先生では、カメラの勉強も1回したんです。子供撮るのに…」
--みんなで「はい、スイッチ入れて」なんつって?
蘭:「やりました。でも、そんなに詳しくとかじゃなくて、授業2回ぐらいしかなかったんですけど」
--カメラは持ってる?
蘭:「持ってないです。でも、就職してお金ができたら欲しいなって」
--それで子供たちを撮ってあげようと。
蘭:「はい。あと、犬も撮りたいので」
--え?
蘭:「犬」
--それは漁港とかにいる野良犬とか。
蘭:「もう私、漁港のイメージになってるですけど、さっきから(笑)。漁港でジャージとか、漁港で…」
--漁港でジャージ着て、バケツ持っていくとさあ、「おう! らんらん、持ってきな」なんつって、魚をドドドって入れくれるっていう…。
蘭:「あ、でも、よく犬の散歩で海釣りしてるところへ行くと、釣りしてる人たちとお話ししたりするじゃないですか。そうするとくれたりしますよ(笑)」
--あ、くれたりするの?
蘭:「はい。何か前こんなでっかいソウダガツオとかもらったり」
--あ、すごいね。
蘭:「すごかったです。何か夏に1回入れ食いがあって、群れが来たみたいで。その時にいっぱい釣ってたんですよ、そこら辺の人たちが。で、『持ってきな、持ってきな』って。『いや、も、持てないですよ』みたいな感じで、すごかったです」
--ジャージでバケツかどうかは別としてもさ、割と近いイメージじゃない?
蘭:「あたしちょっとジャージでバケツ持って、海辺歩いてる少女とか…ねつ造されちゃったんですけど(笑)」
--ところで、かわいいスタジオで、「え、あたし、この中入っていいの?」とか、洋服もかわいいものがあったら着たいってことだったけど、10月号に掲載された作品はちょっと違うイメージだったね?
蘭:「あ、でも半年ぐらい前から、ちょっと“かっこいい”に目覚めて…」
--かっこいい感じの写真。
蘭:「目覚めたっていうか、かっこいいばっか考えてたら、だんだんかわいいがわからなくなってきた時期とかもあります」
--(笑)。かわいいがわかんなくなった?
蘭:「はい。『え? 自分、かわいいって、どうやるんだっけ?』みたいな」
--はあ?
蘭:「何か、『え、かわいい私って何?』みたいな感じで」
--それは興味深い症例だね。
蘭:「何か初めはかわいく撮られたい一心だったんですよ。だけど、1回ちょっとかっこよく撮ってもらってから、かっこいいばっか意識しちゃって、何かかっこよく決めようと…」
--してしまう自分がいると。
蘭:「はい」
--じゃ、「そこかわいくね!」とか言われたりすると、「えっ」みたいな?
蘭:「ど、どうやるんだっけみたいな。…でも最近は着てる服のテンションで変わる、というのができるようになったんですけど」
--個撮だと、「これ」って選ばれた服の感じで、かわいいも、かっこいいもいけるようになったと。
蘭:「はい。でも、その時の気分で、ちょっと今、かっこいい系だなと思ったら、かっこいいのばっか並べて」
--ある程度コントロールするわけね。でも、面白いね。「この服」って言われるとそのスイッチが入るって。ボタン押すみたいで。
蘭:「あーん、確かに」
--「どれにしますか?」、はい、それですか。じゃあ、入りました」。
蘭:「オッケーみたいな感じ」
--何か変な占い師みたいだね。
蘭:「今日の運勢!」
+゜*†* [◎] パチリ .。*†*。.+゜*†* ・.。*
福田 蘭
Ran Fukuda
9月24日生まれ、O型。18歳よりオレンジフォト撮影会に出演。2012年5月に東京・渋谷ギャラリールデコにて開催されたポートレートの合同写真展「REAL ORANGE」では、彼女がモデルを務めた作品が最も多かったという実力派。ポートレートに対するこだわりと物怖じしない明るさが特徴。
●福田 蘭ブログ
http://ameblo.jp/xoxoxoxot/
●オレンジフォト撮影会
http://www.orange-photo.com/