イメージ:第194回審査 いとう瞳さんの審査

イラストレーター・いとう瞳さんによる第194回ザ・チョイスの審査が2月18日に行われました。応募数は約370人、1250点。

予定時間よりも早めに到着したいとうさん。いとうさん自身もザ・チョイスで年度賞を受賞してプロへの足がかりになっているだけに、ちょっと感慨深げ。「(作品が)いっぱいありますね」

審査の手順などを一通り説明した後、すぐに審査開始です。目の前に並べられた作品を一瞥してすぐに「これはアリ」「ナシ」と判断していきます。ただし、この段階では厳しくふるい落とす感じではなく、「何か引っかかるものがある、まずまずの技量がある」と判断した作品については残している感じで、半分以上が「アリ」という判断です。快調なペースで審査は進み、まだ1時間も経たないうちに一通りの作品を見終えました。

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続けて二次審査に入ります。「ずいぶん多く残しちゃってますね」「次は(絞り込むため)ちょっと厳しめにお願いします」というやりとりの後、再び作品を見ていきます。1回目とまったく同じペースですが、今度は明らかに判断の基準が上がっています。技術的に高い作品でも残らない作品がある一方で、構図や色使いがちょっと変わっている作品は積極的に残している様子です。

2回の審査を終えて、最初の1/3程度にまで絞り込まれたでしょうか。ここまで1時間半足らずで、かなりのハイペースです。特に急いでいる様子はないのに、途中で迷ったり考え込むような場面がまったくないので、結果的に早いんですね。

ここでしばらく休憩。紅茶を飲みつつ、ここまでの感想などを伺います。

「抽象的な作品とか、色使いがちょっと面白い作品を多めに残しちゃったかな。上手いけど誰かに似ているなーというのがけっこうあったので、そういうのは外しました。あと、何点か出しているうち1点だけいい人もいて、判断が難しいですね」

休憩後3回目の審査へ。まだ多めに作品が残っているので、通常はもう1回一人ずつ作品を審査するのですが、いとうさんの希望もあり、机の上に作品を並べられるだけ並べることにしました。ここまで残した作品を俯瞰しながら、入選・準入選の候補作品をピックアップするのと同時に、残らないと判断した作品を外していく方式です。

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並べられた作品を見て回りながら、「これはいい方へ」「これはもういいかな」と、てきぱき選別していきます。入選候補にピックアップした作品と落選した作品は外し、空いたスペースに残りの作品を並べます。最終的に入選10人と準入選6人の計16人を選ぶのですが、残った作品がすべて机に並ぶまでに絞られるのとほぼ同時に、ピックアップした人数が16人になりました。この段階で残っているものを最終選考対象者として、入れ替えがないかどうか再度全体をチェックしましたが入れ替えはなし! 本当にジャッジに迷いがありません。

候補に残った16人分の作品を机に並べ、入選・準入選に選り分けます。入選のうち最初の数人はもう心の中で決まっていたようで、すんなり決まりました。ここからが迷いどころ…なのですが、それほど迷う様子もなく次々と振り分けられていき、ほどなく入選10人と準入選6人が確定。

作品の絞り込みは、作品裏面の作家情報やタイトルなどもチェックしながら、誌面での並べ方も意識して行います。「1980年代っぽい作品があるんですけど、80年代生まれの作家さんだとリアルタイムではないですよね。私が応募していた時も70年代を意識して描いた作品があったから、同じですね」

審査結果は下記のとおりです。

鈴木圭(東京都)

土屋未久(京都府)

上山拓次(愛知県)

中田恵(奈良県)

吉泉ゆう子(神奈川県)

ぬまのうまき(神奈川県)

坂之上正久(東京都)

くらちなつき(東京都)

藤野知美(神奈川県)

岩本清(大阪府)

準入選▼

原倫子、浅間明日美、伊藤真以子(東京都)熊谷玲(神奈

県)タムラヨウイチ(北海道)藤本将綱(福岡県)

最終選考まで残った人々▼

長谷川朗、JunSasaki、柿崎紗良、引田京子、楓真知子、毛塚隼人、鈴木めぐみ、坂元斉、杉山巧、SHIKI、杉山ひろのり、山口ユリエ、すぎもりえり(東京都)しん・よんひ(埼玉県)ニシヤマイスキー、うえむらのぶこ(千葉県)あいざわりさ子、みょんこ(神奈川県)熊本美千恵(静岡県)安田渉、こたに千絵(愛知県)ウエダトモコ(大阪府)小形有希(広島県)

審査を終えたいとうさんは、「なんだか抽象的な作品が多くなりましたね。でもそれは、私が選ぶとこうなる、ということで。楽しかったです」

入選・準入選作品といとうさんの講評、総評は2015年4月18日発売のイラストレーションNo.206に掲載します。


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