イメージ:第189回審査 杉浦さやかさんの審査

第189回審査 杉浦さやかさんの審査

2013年10月30日、イラストレーター杉浦さやかさんによるザ・チョイスの審査が行なわれました。応募者総数は約420名、作品点数は約1300点でした。

189回ザ・チョイス審査レポート

20131030日、杉浦さやかさんによる第189回ザ・チョイスの審査会が行われました。応募人数420名、作品点数1300点。

時間より少し早めに到着した杉浦さん。

実は今年3月にご出産されたばかりで、ご主人がサポートとして付き添いながら、

チョイス史上初の「子連れ審査」となりました。

審査の流れの説明を行い、お茶で一服したのち、審査開始です。

「勝手が分からないのでけっこう不安です」と話していた杉浦さんですが、審査はテンポ良く快調に進んでいきます。

絵は丹念に見るがジャッジは早い、という印象で「時間をかけて描いた作品をこんな短時間で判断しちゃってなんだか悪い気がします」と言いつつ、

作品を手に取って眺める時の手つきは丁寧で、残さない作品をテーブルに置く時に小さく「ありがとうございます」と声をかけたり、応募者への心遣いも伺えます。

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開始からしばらくは立って審査していた杉浦さんですが、「立ちっぱなしでは疲れますし、座ってご覧ください」と編集部が声をかけて、いったんは着席。

しかし、間もなく「やっぱりこっちの方が見やすいです」と立ち上がり、結局は立って作品を見る時間が多くなりました。

最初のうちは残る作品が少なかったのですが、途中から徐々に残す作品が増えてきました。

そのタイプはさまざまで、「自分の中の“基準”が分からない」と言いながら、とにかく気になった作品を選んでいきます。

途中で一度、赤ちゃんのケアのための休憩を挟み、1時間半ほどで全ての作品を見終えました。

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ひと通り作品を見終えたところで休憩ですが、「私が落とした中に実はいい作品があるかも」と言って、再び作品を見始める杉浦さん。

そうして、いくつかの作品が「敗者復活」で二次審査に進みました。

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二次審査で作品をさらに半分程度に絞ったところで、残った作品をテーブルに並べます。

杉浦さんはもう少し絞りたいとのことで、そこからさらなる絞り込みを行いました。

その作家の中で一番気に入ったものを上にして整理しながら、

「(事前に)予想していたのと全然違う作品が残っていますね。私らしくないとか言われそう(笑)」と選んだものが自分でも意外だった様子。

そして最終審査…の前に、もう1回二次審査で落とした作品を再チェック。

改めて最終審査に入ります。自分の中で順位の高いものを奥に寄せて行く形で並べ替え、徐々に入選候補が絞られていきます。

しかし、ある程度選んだところで「だんだん分からなくなってきた」と杉浦さんは悩み始めます。

いい作品を選びたいプレッシャーに加えて、審査する様子を見守るスタッフの存在が気になってしまうようです。

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ここでスタッフが一時退出、「親子3人水入らず状態」で審査に集中してもらいました。

15分ほど経ってスタッフが戻ると、入選・準入選がかなり選り分けられていました。

ここから今一度全体を見直し、多少の入れ替えも行って最終判断を行いました。

審査結果は以下の通り。

入選▼

●谷端実(東京都)

●志水洋(東京都)

●荻原朋弥(東京都)

●山口法子(東京都)

●住谷温子(東京都)

●市川夏希(千葉県)

●堂林茜(神奈川県)

●原裕菜(神奈川県)

●花菜あやこ(福岡県)

●ヌトグラン(北海道)

準入選▼

●小泉萌、庄野紘子、佐川育子、岡田喜之(東京都)●宮尾豊彦(千葉県)●小山萌江(埼玉県)

最終選考まで残った人々▼

新藤洋子、樋口咲耶、宮腰あさみ、水内実歌子、大塚文香(以上東京都)野本千洋(神奈川県)丸山一葉(群馬県)

入選・準入選作品と杉浦さやかさんの審査評は2014年1月18日発売のイラストレーションNo.210に掲載します。お楽しみに。


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